本記事では”メタ思考”について詳しく解説していきます。
【メタ思考】という言葉をご存じでしょうか?
メタ思考はどこでも成果を出すための最強の思考スキルです。
デキるサラリーマンならば、社内や転職先、プライベートとどこでも”できる人”になりたいですよね。
メタ思考ができると、仕事の質がぐっと高まって一生食いっぱぐれません。
この機会にメタ思考を知って身につけましょう!
- 仕事でなかなか成果が出ないのは何でだろう…
- どこでも成果を出せる人の頭のなかって…?
- どうすればもっと要領よく仕事が出来るの…?
- メタ思考力とはそもそも何か?
- メタ思考の力がなぜ大事なのか?
- メタ思考のメリット
- メタ思考のやりかた
メタ思考はできるサラリーマンの大事なチカラ。今日から鍛えることをオススメします。
英語で大企業サラリーマンLifeをハックしています!
- 米国大学院への社費留学をGETした大企業サラリーマン(商社マン)。
- TOEIC960点、英検準1級。英語によるビジネス交渉実績多数。
- 英語力で”何者か”になり最速出世&新たなキャリアを開拓中。
メタ思考とは?
一段上から、自分やものごとを考えること
上から考える?
”幽体離脱する”イメージです!
僕たちは普段、自分の世界のものごとだけを見つめて、考えています。
そこには自分の世界と、自分ではない世界の間に「壁」があります。
自分が知っていること・理解していること・できることと、そうでない間にある壁です。
この壁の存在をわかったうえで、ものごとを見つめて考える思考がメタ思考力です。
つまり、メタ思考ができる人とは、壁の存在を踏まえてものごとが考えられる人なんですね。
ものごとを”抽象的”に考える力とも言えます
ものごとを一段上から考える=つまり抽象的に考える力、とも言えます。
ちなみにメタバースの”メタ”とメタ思考の”メタ”は同じ文脈で使わていて、「高い次元の」とか「一段と高いレベルの」といった意味合いがありますよ。
メタ思考=自分から幽体離脱すること=抽象的にものごとを見つめ、考えること
メタ思考がなぜ大事なのか
高い所から見る力がなんで大事なの?
2つ大きな理由があるんです
僕はものごとを自分の世界から”幽体離脱”して考える力=メタ思考力が、今まで以上に僕たち大企業サラリーマンに求められるな時代になってきたと感じています。
「どう問題を解くか?」<「何の問題を解くか?」
これまでの時代ではサラリーマンの評価ポイントは「与えられた問題を上手にどうやって解くか?」でした。
しかしながら、これからの令和時代はそれ以上に「そもそも何の問題を解くか?」を考えることが超重要です。
(そもそも誤った問題を早く上手に解いても、その問題を解く意味が薄いと徒労に終わりますよね)
で、「何の問題を解くべきか?」をそもそも考えるためには、メタ思考力が欠かせません。
例えば、上司から丸投げされた地味な作業をやる場合でも、「そもそもこの作業は誰の・どんな問題を解決することにつながるのか?」と考えることが大事です。
焦ってすぐに与えられた仕事を上手に進めようとしているだけでは、残念なサラリーマンになってしまいます!
仕事を振られたら、まずやるべきこと。
それは”幽体離脱”して、上司、その上の上司の視点から意識的に考えてみることです。そうすることで、仕事にすぐ取り掛かるよりも、「そもそも」の仕事の上流にあたる問題意識に気づけます。
大企業はまだまだ多層ピラミッドです。そのため、若手中堅の間はどうしても担当者としての作業的な仕事が多くなりがちです。
ですが、一段上、二段上にいる上司の問題意識を踏まえて「そもそも」を意識して仕事をすれば、期待値を超える成果を出しやすくなります。
その繰り返しこそが、あなたを”何者か”に成長させてくれます。
自分を客観的に見つめられるから
世の中はVUCA(ブーカ:とにかく先行きが見通せない不安定で曖昧な)時代になってきていて、わかりやすい答えはありません。(以前の記事でもVUCAな時代で”雇われ続けるためのチカラ”を鍛えるべしで書いた通りです)
つまり、自分が「知っている・わかっている」には限界があり、世の中の変化は強烈に進んでいると理解することが仕事だけでなく人生で大事です。
自分の世界の壁を乗り越えて、メタ思考ができることで、初めて世の中と上手に付き合えます。
もっと具体的にいうと、自分の世界にない”知らない・できない事”を学ぼうとする原動力になりますし、仕事であればその道のプロ上手に頼れるようになります。
僕自身も一歩仕事から離れて、自分を幽体離脱してメタで捉えたことがきっかけで、
【これからのVUCAな100年人生時代に必要となるのは「個」の力】
と定めて、自分の世界にないことだったブログ運営をはじめました。
メタ思考ができる人が得られるメリット
具体的にサラリーマンにどう役立つの?
5つメリットを見てみましょう!
メタ思考ができる人=シンプルに仕事ができる人です。具体的なメリットを5つ解説します。
①仕事を俯瞰して整理できる
メタ思考ができると、できない人に比べて広い範囲や上下の階層のものごとが考えられるようになります。
自分の目の前にある仕事を通じて、その上下左右前後にある様々なものごとを、要素ごとに切り分けて思考できるのです。
つまり、あらゆることを見つめながら、色々な要素を上手に整理ができるようになります。
ややこしい問題も整理上手に
- 重要な仕事はなにか?
- 緊急な仕事はなにか?
- 仕事を分解するとどんな要素があるのか?
- 仕事をまとめるとどんなグループ化ができるのか?
- 自分の上司にとってはどうか?
- 自分の上司の上司にとってはどうか?
- チームメンバーにとってはどうか?
- 顧客やパートナーにとってはどうか?
- 競合にとってはどうか?
- 世の中にとってはどうか?
難問にぶつかった時でも、落ち着いてこういった要素を幅広い視点と立場で考えられる力があるだけで、頼りがいがあるように感じませんか?
②そもそもの目的やゴールを意識できる
一段上からものごとを考えることで、「そもそもなんでこの仕事をやるんだっけ?」という目的意識や、「この仕事の成果はいったい誰にとってのどんなことなんだろうか?」というゴール意識が強くなります。
例をあげましょう。
大企業では、若手のうちは「”なるはや”で作業よろしく!」と振られる仕事が多いのが実態です。
もしもあなたがメタ思考できると、その作業を通じた仕事の目的やゴールを強烈に意識するようになります。
最初は手探りでも、必死に「こういう目的とゴールなのか?」と考えながら”作業”に取り組む人と、ただ漠然と作業をするだけの人、1年後に成長しているのはどちらでしょうか?
答えは明確ですよね。
このメタ思考力による目的とゴール意識こそが、成果をあげ続けられる人になるかどうかの分水嶺なんです。
③上司・メンバーなどあらゆる関係者に寄り添える
”幽体離脱”ができると、相手の世界に立ってものごとを考えることもできます。
「相手の立場に寄り添う」とは”言うは易く行うは難し”、であり、古今東西永遠のテーマですよね。名著「人を動かす」のカーネギー氏も相手の立場で物事を考えることこそが伝えたいメッセージと言っているぐらいです。
カーネギーは「本書から“常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考える”という、たったひとつのことを学び取っていただければ、成功への第一歩がすでに踏み出されたことになる」と述べている。
不朽の名作、カーネギーの「人を動かす」 その本質と唯一の方法とは
僕が思うに、メタ思考ができる人であればこそ、相手の立場で考えられるのだと強く考えています。
自分から幽体離脱できれば、「なぜこの人は、このような場所で、このような事を今僕に言っているのだろうか?」「なんでこんな声のトーンで喋っているか?」と考えられます。
そして、相手の立場に思いを巡らせられます。
「つまりこういうことですよね」と相手に寄り添ったコミュニケーションができます。
「自分のことをわかってくれている」という安心感こそが、信頼関係づくりには何より大事ですよね。
④振り返る力が強くなり成長できる
自分を客観的に見つめることができると、おのずと成長に必要な振り返りもしっかりできるようになります。
たとえば、あなたが上司に仕事のミスで怒られたとしましょう。メタ思考ができない人はこう思うハズです。
- 「あーだるいな。なんで怒られてるのか意味わからん」
- 「自分のミスもあるけど、こんなに怒るなよな」
- 「説教早く終わらないかな。だるいな」
- 「今日は憂さ晴らしに飲もう」
自分目線での感情と考え方しかないですよね。
一方、メタ思考ができる人は上司から怒られた時にこう考えます。
- 「あー今イライラしちゃっているな、自分。落ち着こう」
- 「このミスで怒られたのは2回目だな。なぜだろうか?」
- 「そうか、原因はXXXかもしれないな」
- 「ということは、YYYでZZZのように行動を変えてみよう」
- 「上司が怒るのも無理ないよな。怒るのにもパワーを使うだろうし」
- 「明日上司と顔合わせたら一言自分から謝ろう」
メタ思考ができると、怒られた自分自身を”幽体離脱”して分析して、そもそもの原因はなにか、次にどうすればよいか、相手の立場を考えるといったことができます。
”メタ認知能力が高い人であれば、ただ腹を立てるだけでなく、「どうして相手が怒ったのか」「自分に非はなかったのか」ということを客観的に考え、分析できる。”
【メタって何?】メタ認知とは? 意味、2つの鍛え方、ビジネスの具体例など
このように、仕事で起きるイベントに対して、しっかりと自分の感情を見つめながら原因を振り返り、次に取るべきアクションを1セットで考えられます。
メタ思考ができる人、できない人、どちらが成長して”何者か”になれるかは明白ですよね。
サラリーマンの成長の源は「振り返り」です
⑤自分の”引き出し”が増える
メタ思考ができる人は、「つまりこれはどういうことか?」とものごとの本質を考えて、抽象化することができます。
抽象化した本質は、自分自身の「引き出し」のなかに資産としてストックできて、仕事のみならず人生の色々な場面で転用がきます。
「その道の先人に教えを乞う」と昔からよく言いますが、メタ思考ができる人は自分自身の経験や見聞きした事から、「つまりこれはこういう事」という自分だけの引き出しがすごくあるイメージです。
そのため未知のものごとにぶつかっても、「おそらくこうではないか?」という仮説を立てて自分の引き出しからあの手この手で行動することができます。
どこでも成果を出せる人材とは、メタ思考のおかげで自分だけの引き出しを沢山持っている人なのです。
メタ思考のやりかた(トレーニング方法)
で、どうやって鍛えるのさ?
方法は大きく2つあります。
自分ひとりでできる日々のトレーニングと、キャリアエージェントと一緒にキャリアを棚卸すことでメタ思考が間接的に鍛えられますよ。
自分で鍛える
- 幽体離脱する意識を持つ
- そもそもの目的やゴールを考える習慣をつける
- つまり一言でいうと何か?を考えるクセをつける
わかるようでわからない、そんなふんわりとしたメタ思考。
すごく抽象的で「どうしたらよいのさ?」ですよね。わかります。
そもそもが抽象的なメタ思考力を鍛える方法として僕がオススメするのは、①幽体離脱の習慣づくりです。
僕は、自分の横にもう一人の自分をアタマのなかで置いて、漫才でいう所のツッコミ役をさせるイメージを持っています。笑
幽体離脱=自分自身へのツッコミ役をつくる
自分が仕事に集中できておらずに「眠いなー」ぁと感じたときに、もう1人の自分が「と、眠たそうな自分が思っているが、そしたらどうすればええんやろうか?」とツッコませるイメージです。
これができればシメたもので、色々な場面でこのツッコミ役が活躍してくれます。
自分ひとりのときにはもちろん、商談中や通勤中、作業中などあらゆる場面でもう1人の幽体離脱した自分が出てきます。
「と、僕は思っているようだが、はてはてどんな顔をするよ?」
「と、先方から無理難題言われていますが、さてどうする僕?」
「と、狸な発言が出ましたが、嘘くさいなんて思わずに。笑顔大事やで、笑顔(にっこり)」
こんな具合にツッコミを入れさせていくと、自然に自分がどんな場面でどんな感情を持ちやすいかのクセも見えてきますよ。
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メタ思考をもっと知るにはこの本が最高です
キャリアの健康診断を行う
第3者からのキャリア健康診断を定期的に受けるのは重要です。(以前の記事でもこの辺はお伝えしています)
他者の力も借りて自分を棚卸すことは、自分をメタで見つめることです。まさしくメタ思考に他なりません。
キャリア健康診断を定期的に行いつつ、自分自身をメタ認知する機会をつくりましょう!
キャリア棚卸しにオススメのエージェント
\ ハイクラス外資エージェントとキャリアを振り返る /
\ 頼れるNo.1エージェントとキャリアを棚卸す /
まとめ
「メタ思考」はサラリーマンが成果を出すための最強の思考法。身につけよう。
- メタ思考は一段上からものごとを考えること。抽象的に捉える力。
- メタ思考力はVUCAで答えが無い時代の基本OS。超大事。
- メタ思考ができる人は仕事ができるといっても過言ではない。
- 鍛えるには”幽体離脱”、”そもそも”、”つまり”
- キャリア健康診断も自分をメタで捉えるのにはもってこい
メタ思考でデキるサラリーマンに!
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